BAUBEI
BAUBEI 擲筊 は、台湾語をブランド名に用いたブランドで、子ども向け文具を通じて伝統的な宗教文化の価値を人々に伝えています。今回、BAUBEI 擲筊 は私たちに、台湾各県市の宗教文化とご当地グルメを融合させたモノポリー風のボードゲームのデザインを依頼しました。そのため、デザインにおいては視覚的なスタイルだけでなく、ゲームのルールや小道具についても丁寧に考える必要があり、非常にチャレンジングなプロジェクトとなりました。私たちの最終的な目標は、このボードゲームを通して、現代の子どもたちが台湾の伝統的な宗教文化についてより深く理解できるようにすることです。
ロゴデザイン
ロゴデザインにおいては、「BAUBEI」「擲筊」「神様」「媽祖(マーズー)」といったイメージを出発点とし、合計16種類の異なるコンセプトのロゴを丁寧に制作し、クライアントにご提案しました。それぞれのロゴには深い分析が加えられ、独自のコンセプトやアイデアを添えてご説明しています。最終的に選ばれたロゴは、擲筊のモチーフをBの文字に融合させ、図と地の反転(ネガポジ反転)というデザイン手法を用いることで、BAUBEI 擲筊 のロゴに創造性と宗教的意味を同時に持たせたデザインとなりました。
標準色デザイン
標準色の選定においては、ブランドの情熱とお祝いの雰囲気を表現するために、2つのカラーを厳選しました。鮮やかなレッド(Pantone 200 C)は、宗教的な意味合いが濃く、同時に見る人に喜びを与える色です。一方、クラシックゴールド(Pantone 390 C)は、伝統と祝いのムードを象徴しています。これら2色は、ブランド・アイデンティティ・システムの主要カラーとして用いられ、BAUBEI 擲筊 が楽しく、調和のとれたカルチャークリエイティブブランドであることを示しています。
標準書体デザイン
標準書体のデザインにおいては、クラシックで堂々とした太筆書体を採用しました。この書体は視認性が高く、伝統的な雰囲気を強く感じさせるもので、ゲーム用のツールや説明書内の各種見出しに非常に適しています。また、標準書体としての統一基準を確立することで、BAUBEI 擲筊 のブランドイメージを向上させ、より一貫性と専門性のある体験をお客様に提供しています。
ビジュアルデザイン
ビジュアルデザインにおいて、私たちは4体の神様キャラクター人形を丁寧に制作し、このボードゲームのゲームキャラクターとしました。それぞれ、あらゆることが順調に進むよう祈る「媽祖ベイビー」、学業成就を願う「文昌ベイビー」、財運繁栄を祈る「財神ベイビー」、そして恋愛運を願う「月老ベイビー」です。これら4柱の神様を可愛らしく親しみやすいデザインに仕上げ、小さなプレイヤーがこれらの役を演じる際に、より没入感を持ってゲーム体験に共感できるようにしました。
プロダクトデザイン
ゲームの道具とビジュアルデザインにおいて、私たちは台湾のレトロなスタイルと遊び心を重視しました。モノポリーのマップデザインでは、北から南まで台湾で最も有名な寺院を集め、それらを地図上の重要なランドマークとして詳細に説明しています。また、寺院でよく見られる「おみくじ筒」と「擲筊(ジャイアオ)」を「チャンス」や「運命」のゲームアイテムの代わりに採用しました。ゲームの最終目標は、誰が一番お金を稼ぐかではなく、誰が一番多く寄付をするか、または一番多くの寺院を建てるかです。ゲームのルールでは、子どもたちが慈善を楽しみながら、伝統的な宗教知識も学べるよう促しています。